『 atelier necoma 』 は、糸紡ぎとファイバーアートのアトリエ。

瀬戸内の景色や風土にインスパイアを受けた作品を制作しています。

2024.12.11-15 コラボレーション展

よしおか りつこ×大森 さいこ  ファイバーアートと羊毛フェルト コラボレーション展

『 翠のネコ と 藍のカメ 』

【日時】2024年12月11日 水曜日~15日 日曜日 13:00~19:00(最終日 18:00まで)

【会場】gallery and shop 山小屋 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目7−6(恵比寿駅西口より徒歩約2分)

瀬戸内はお天気の日が多く、明るい陽射しのおかげで海も木々も色鮮やかに輝いています。冬には水も空気も更に澄み渡り、海はより青く、山はより深くなります。寒い冬だからこそ、暖かな日差しに映える羊毛作品をお持ちしました。

羊毛を染めて紡いだ糸を使い制作された作品は、瀬戸内の自然を映しています。そしてその作品には、小さな動物たちが寄り添っています。

鮮やかな彩りも、柔らかな羊毛も、可愛らしい動物も、どれも私たちを優しい気持ちにしてくれます。

この展覧会を通じて、みなさまと優しさを共有できれば幸いです。

染める -dye wool-

瀬戸内の明るい光で発色する鮮やかな自然をイメージしています。作品テーマに合わせて染料を選び、少量ずつ染色。独特な手法を使って複数色が混在するように染めています。複数の色の混ざり具合や細かな色目を染液の流れに委ねることで、予想外の発色が叶います。自分では発見できなかった世界の広がりを表現することができると感じています。

紡ぐ -spin wool-

私にとって糸を紡ぐことは、心と精神を落ち着けるためのヒーリングです。混沌に秩序が生まれていく様や、糸車の「カラカラカラ、、、」という音も何とも心地よいものです。集中すると何時間も紡いでいたりすることもあります。

糸が持つ意味とは、瞬間が連なって糸になるということです。私が紡いだ糸は、私の過ごした時間そのものです。「糸は3次元」であり、形だけではなく時間までも表現することができる素晴らしい素材です。

触覚と感情 -touch and emotion-

想像してみてください。硬い椅子に座っての会議と、柔らかな椅子に座って会議。どちらが和やかな会議になるでしょう?

イライラした時に、チクチクとした硬く冷たいものを触るのか、ふわふわで柔らかく温かいものを触るのか。どちらが心を落ち着かせてくれるでしょう?

触覚と感情は密接していて、触覚から感情は強い影響を受けます。私たちの脳は優秀なので、触れなくても触覚機能は発揮されます。見るだけ、想像するだけでもちゃんと触覚を感じるのです。

ふわふわで柔らかく温かいものを触る、見る、想像することは、私たちの心を柔らかく温めてくれると思っています。

色彩と感情 -colors and emotions-

赤い色を見ると興奮する。緑色を見ると落ち着く。有名な話です。

では、その逆説を考えます。そしかすると、赤い色を見ると興奮するということは、興奮した時には赤い色が見えているのかもしれませんし、落ち着いた状況では緑色が見えているのかもしれません。

そうなると、色を見るということは、私たちの感情をみるということになるのではないでしょうか。

色に内在する感情は、言語で表現する感情よりも大らかで深く強いものだと思います。


Welcome to my art garalley!

#Fiber Arts

よしおかりつこ個展

『あるいろ』~糸と造形 ファイバーアート作品展~

2022/3/1~3/7 さぬき市大川町古民家リノベーションハウス「はちどり」

糸紡ぎ

アトリエでは羊毛を染めて糸を紡いでいます。

"みえる"シリーズ

脳内で"みえる"ものを描きとめる・・・。

瞬間の感情・感覚・触覚・聴覚などが共感できたら嬉しいです。

Profile

よしおか りつこ

香川県丸亀市生まれ 同県高松市と東京都との二拠点生活

1998年 広島市立大学芸術学部 デザイン工芸学科卒業。ritsuto design合同会社 代表、NPO法人1つだけ美術館代表理事。

アートディレクター・グラフィックデザイナーを本業としつつ、ファイバーアート制作を続けています。

羊毛を染め、紡ぎ、造形していく行為は、命の彩り、時の重なり、世界の創生を思わせます。世界を観察する上で、触覚的柔らかさ、生物、自然などをキーワードにしています。

私にとっても、作品と出会うみなさんにとっても、ヒーリングになればと願います。

#Cat(=^・^=)